カラフル・ボードへの出資のお知らせ
慶應イノベーション・イニシアティブは、同社が運営するファンドより、慶應義塾大学発のAIベンチャー、カラフル・ボードに対して出資を行いました。
慶應義塾大学のベンチャーキャピタル「慶應イノベーション・イニシアティブ」(通称:KII、代表取締役社長 山岸広太郎)は、7月1日に組成した1号ファンドの最初の投資案件として、10月7日に「カラフル・ボード株式会社」(以下、カラフル・ボード)に対して第三者割当増資の引受による出資を行いました。
カラフル・ボードは、2014年より、慶應義塾大学との共同研究の成果などをもとに、ユーザーの感性を学習する1人1台の人工知能プラットフォーム「SENSY」を開発しています。現在、画像・テキスト・楽曲・動画・味覚物質・行動ログなどのインプットデータを、画像解析、自然言語処理などのディープラーニングにより、ユーザーの嗜好性を解析して、「ファッション」「食」の分野でサービス提供をしております。
カラフル・ボードの創業者で代表取締役CEOの渡辺祐樹氏は、慶應義塾大学理工学部でAIを研究し、2005年に卒業。通信サービス企業、経営コンサルティング会社、公認会計士資格取得などを経て、2011年にカラフル・ボードを創業。SENSYの開発にあたっては、相吉英太郎名誉教授(現在、同社顧問)と共同研究を行い、2015年には理工学部の同窓会研究教育奨励基金より「矢上賞(起業支援)」を受賞しています。
KIIの代表取締役社長である山岸広太郎は次のように述べています。
「今回、KIIの第1号投資案件として、カラフル・ボードに投資をすることができ、非常に光栄です。AI技術は今後の成長分野として注目を集めていますが、新しいビジネスモデルを構築し、新産業を創出していくのは簡単なことではありません。カラフル・ボード創業者の渡辺祐樹氏は、新技術を事業化し、企業として発展させていくのに必要な多様な経験と能力、そして強いアントレプレナーシップを持っています。KIIでは技術面・人材面を中心に、カラフル・ボードと慶應義塾大学との更なる連携を支援し、研究成果の社会実装による社会貢献と投資収益の最大化を目指していきます」